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◆フェアトレードって、なに？

　いつも『フェアトレード』って、読んだ通り『公正な貿易』です。って説明してるんだけど(笑)。
生産者さんに公正な対価をお支払しましょうっていう取り組みで、始まってから結構年数がたってるから状況も変わって来てるとは思うんだけど、開発途上国の方々が得られる収入って、働いても働いても二束三文なんだよね。それを私達みたいな先進国の人達が、本物じゃなくてもいいから安いものを求めて買うっていう…ただ、物価水準が違うからそれでも大丈夫なところもあるとは思うんだけどね。でも話を聞くと本当にひどくて、学校にも子供たちを行かせられない。
これはフェアトレードの話じゃないんだけどね、インドって綿の栽培が盛んで、綿を漂白するのに大きなプールに綿花の綿を入れて、胸までその漂白剤のプールに浸かって作業をするんだって。その作業をするのって男性なんだけど、健康を害しちゃうから3年位しか働けない。そんな現状ってどうなの？って思うでしょ？人間を人間と思ってないのかしら？って。でもそれをやらないと生活ができないからやるしかないんだよね。フェアトレードはそういうのをやめさせようって取り組みなの。
あと環境を守ろうだね。地球の大地を守ろうって。農薬とかかけてると大地がなくなっちゃうからね。

◆立ち読みで、感動。

　高校を卒業して就職で東京に行って、そしたら肌がとっても荒れてしまって、いろいろ試したりしたんだけど、そのうち成分とか気になっていろいろ調べたりするじゃない？この肌荒れの原因はなんなんだろうって。それを調べてる時、自然食品店に行ったらフェアトレードの本が置いてあったのよ。そこで、「え？フェアトレードってなに？」って。その時にもうその…、本当に感動しちゃったの、純粋にその場で。
わーっ！こんなことがあるんだ！？って。貧しい国とかね、開発途上国の存在なんてはみんな知ってるでしょ？でもこういうことをしてる、フェアなトレード、公正な貿易って、本っ当に感動して。
その後カタログを取り寄せたり、あとそこの自然食品店でちょっと商品を置いてたのね。フェアトレードの小物とかを。それがけっこう安くてかわいくて、なんか木の置物みたいなのとかを買ったりして。それで、「わー、あたしこういうお店をやりたい！」って。フェアトレードのお店をしたいって思ったの。

◆買い物で、世界を変えよう。

　フェアトレードは、開発途上国の方々の自立を支援するんです。ボランティアに行くのはいいと思う。あと寄付とかよくあるでしょ？ワクチンとか。でもやっぱり、人に施されるより、自分の力で自立したっていうのが自信に繋がるっていうか、気持ちまで変わって来るでしょ？そこに対して、仕事した分ちゃんと報酬を払おうって。本当、これ当たり前のことなんだよね。その当たり前のことができてないからね。それが一番大切なんだなって。
フェアトレードで収入を得てるのって女性が多いみたいなんだけど。レースとかアクセサリーとか。そういうので収入を得て、子供が学校に行けるようになりましたとかお手紙をもらったりすると嬉しいよね。

キャッチフレーズは「買い物で世界を変えよう」。自分たちが選ぶひとつひとつを考えながら生きましょう、それで世界を変えましょうって。フェアトレードってだんだん広まって来てるから、それが普通になって、フェアトレードなんて言葉を使わなくてもよくなるといいなって思うかな。