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ふくしまマイスター 第5回「ペットマッサージ マイスター」

ふくしまマイスター

マイスター特集 第5回

「ペットマッサージ マイスター」 佐藤忠弘(さとうただひろ)さん

撮影協力.SORAアニマルシェルター

【ペットマッサージとは?】


●ペットが健康な時に自然治癒力を高めて病気にかかりにくい心と身体を作るためのマッサージ。

●リンパマッサージ、ツボマッサージ、温罨(おんあん)マッサージ、ルーティーンマッサージで、 健康維持及び健康増進、病気予防、疾患の早期発見を目的としています。 

気持ちよさそうな笑顔!!!

カッサマッサージは人と同じカッサ板を使います

取材スタッフの飼い犬 嬉しそうなカメラ目線(笑)

避難区域での給仕活動


☆佐藤さん プロフィール

〇日本ペットマッサージ協会
 ペットマッサージ・セラピスト
 猫の温罨マッサージ・セラピスト
〇日本アニマルウェルネス協会
 ホリスティックケア・カウンセラー
〇公益社団法人 日本愛玩動物協会
 1級愛玩動物飼育管理士
 福島県21郡保訓練第11号

◆きっかけは、テレビ。

 愛玩動物飼養管理士っていう資格を取ったんです。管理士は、魚介類以外のすべての動物の適正飼養を広めたりとか、何かあった時の飼い主さんのアドバイス的なことをやるんですけど、飼育に関して困った人がいたらこれをこうやってくださいとか、ワクチン打ってない人がいたら、こういう病気になったりしたら大変なのでこれやってくださいとか。その資格を取った後で、もう少し何か別の事を勉強したいなって思って。で、ホリスティックケアっていうのがあるんですけど、その中でも栄養学とかマッサージ、アロマ、パッチフラワーレメディーとかケアとかいろんなのがあって、じゃあそん中でどれか一つ覚えたいなと思って、栄養学に進もうと思ったら、先にやった方に「栄養学はすごく大変だよ。」って言われてやめちゃった(笑)。でもマッサージだったら福島県にやってる人もいないみたいだし、じゃあちょっとやってみようかなと。子供の頃から家で犬を飼ってたりはしましたけど、動物が好きだからこの仕事をやろうとかは全然思ってなくて。きっかけも、テレビで…NHKで「ふたりっ子」ってドラマありましたよね?あれに出てた菊池麻衣子さんって女優さんが、愛玩動物飼養管理士っていう資格を持ってるって言ってて、なんだそれは?と思って調べて、おもしろそうだからじゃあ取ってみようかなって思って。

◆苦労するけど、楽チン。

 マッサージを始める前は公務員でした。今と全然違いますね(笑)。公務員やってる時から将来的には何か自分でやろうかなってのはありました。再就職って考えても、前の仕事の延長線になるのも嫌だったし、あとは、筋通らないって言ったら変だけど、何かやろうとした時に、規則だったり、これって絶対おかしいなって思ってもやらなきゃいけない事ってあるじゃないですか?それが嫌だったから。だったら自分で何か…苦労するけど楽チンっていうか…思った通りにできるかなと思って。マッサージは退職する前からやろうかなって思ってて。だからそれなりに家も、そういう造りに建てちゃったし(笑)。ある程度だから、変な言い方すると計画的っちゃあ計画的ですよね。

◆「お金出してまで、やることないよ。」

  やろうって思ってから実際始めるまで3、4年くらいかかりました。資格取りましたって言ったら、じゃあイベントでやってくれないかっていうことでやったり。そうしてるうちに震災があって、原発の20キロ圏内の給仕活動やシェルターに行ったり。そういう時に、どうせ犬猫に触るんだったらマッサージのほうがいいなってやってたりして。で、震災の後少し落ち着いた頃に、イベントで無料のマッサージをして、その時に飼い主さん達から、「なんか気持ち良さそうな顔してる!」とか、「普通うちの犬こんなに落ち着かないのに…。」っていう言葉が多くなってきたんです。その時ですでに150頭くらいはやってたんで、少しは力の入れ方とか、テクニックとか憶えて来たのかなって思って。「ペットマッサージ」っていう言葉は認識してくれてる飼い主さんも多いんですけど、「お金出してまでやることないよ。」とか、「うちの子健康だからやる必要ないです。」とか言う人もいるんです。ただ、犬猫の病気は、ある程度我慢して我慢して、どうしようもなくなって症状が出たりするじゃないですか。だったらその前に、普段健康な時からいっぱい触ってあげて、病気の早期発見や予防をしてあげた方がいいんじゃないかなって。それが本来の目的なんですよね。

◆生きてるなって、信じてやる。

 震災の後のボランティアは、原発の避難区域に残されたペットの保護の事務的なことと給仕活動をやってました。人に懐いてない子は、誰かが見てる所だと寄って来ないんだけど、誰もいなくなると餌を食べる。それが次行った時になくなってると、ああ、食べてるんだな。とかわかるじゃないですか。それがペットなのか野生動物なのかまではわかんないけど、餌が減ってたら生きてるなって、信じてやるしかなくなっちゃいますよね。震災の時は県外から本当にいろんなボランティアの人が来てくれて、親切なボランティアさんだと、こういう容姿の子を見つけたので、どこどこで保護してるので連絡くださいって書いて家に張り紙しておく。それを見た飼い主さんが電話して再会できた話も聞きました。犬の場合は餌を求めて放浪して、群れを作る。猫の場合は自分たちのエリアでじっとしてる。そんな感じだから、犬はなかなか見つからない。楢葉にいた犬がなぜかいわきで見つかったってこともあったし(楢葉町からいわき市までは30km程離れています)。やっぱり餌求めて群れ組んでっちゃったりとか。

3年前の震災の時は、とにかく人を助けようっていうのがメインで、でも今は環境庁から、ペットと同行避難が原則っていうことになって、今後は大丈夫じゃないかなって思うんだけど、でもそうすると犬猫はケージに入らないといけない。それができないと一緒に連れてくこともできないし、大勢の人がいるところで吠えないってしつけを覚えとかないといけない。そういう時は飼い主さんの車に一緒に乗って、ここは犬猫大丈夫ですよっていう所に行って、おとなしくなれることが必要なのかなと。ペットはダメって言っても、隣りの広場なら置いてもいいですよってなってるような仮設住宅もあります。ペットOKかどうかは各市町村によって違うので、飼うようなスペースがあるかどうかですよね。

◆長生きするペットと、共に生きる。

 昔に比べると今って、ペットが長生きしてるじゃないですか。人と同じように生活習慣病とかが増えて来てるので、それはなんとか最後まで飼い主さんが面倒見てくれたらいいなって思うのと、あとは飼えなくなったからどうしよう…って、捨てたりすることがないようにって思います。病気予防のためにも、毎日触ってあげるっていうことはして欲しいですね。それを徐々に広められたらいいなって。保健所が飼えなくなった子を引き受けなくてもいいってなって、そのかわり捨てちゃったりする人も増えるかもしれないけど、そういうのは近所の人とか周りの人が注意してあげたりして欲しいですね。

【取材後記】

 昔から「犬好きに悪い人はいない」と言いますよね。ワンちゃんをマッサージする佐藤さんを見ていると、この言葉は間違いじゃないんだなと確信できます。思うのではなく、確信です(笑)。

 私達人間のマッサージだと、肩凝りや腰痛など、自分自身の体の変調で、行こうかな・行ったらよくなったな、と判断ができますが、ペットのマッサージだとなかなかそれがわからない。お金をかけてやることじゃないとおっしゃるお客様のお気持ちもちょっとわかる気がします。

「飼い主さんがこのマッサージを覚えてやってあげると、コミュニケーションもはかれるし、本当はそれが一番いいんです。」と語る佐藤さん。

飼い主さんからペットへの思いやりやいたわり、優しい気持ちや愛情は、触れてあげることで沢山伝わっていくんですね。

■店舗データ

店 名 猫と犬のマッサージ 猫もみ 犬もみ
住 所 郡山市大槻町小山田西22-11
アクセス 郡山駅より車で16分
営業時間 完全予約制
定休日 なし
TEL 080-4518-2299
URL http://koriyama.welcome-fukushima.com/co/nekomomiinumomi/

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